二宮町ふたみ記念館での展示が始まっております!!仲間たち展が追加展示されます!!

 10月8日の東京大学二宮果樹園跡地での写生会は、雨のため中止となった。
 残念であるが、9日も中止。
 参加作品をふたみ記念館で展示する予定だったので、急きょラディアンでの撤収時に120号の『噫、牡丹江よ!』以外に6点をふたみ記念館に運ぶ。



 朝日新聞横浜支局の田中さんから校正のお電話が入り、写生会中止の旨をお知らせでき、誌面に反映していただけてよかったと思う。
 10日に山本義一の展示作品を会場設営のため訪ねる。大雨のため、大きな荷物をもってタクシーで向かった。運転手さんは両親が大磯の施設に入っているとき何度も頼んだ方で、よく覚えていてくれた。しかも、忘れ物を記念館に届けてくださった。
 さて、スタッフの関さんと女性二人では、大きな絵を壁にかかげるのも容易ではない。しかも、あした、二宮の川勾神社のみそぎ祭のため、スタッフがいないのだ。

 そこで、困り果て、展示前にここふたみ記念でおめにかかった高木さんに、「もうしわけないのですが、お手伝いいただけないでしょうか」とぶしつけにもお願いすると、歩いて5分のところにお住まいという高木さんが来てくださった。

 脚立に乗るときに抑えてもらったり、絵は壁にかけるときに、まっすぐになっているかどうかチエックするのも重要で、ひとりではできないことを助けていただいた。関さんも本来は業務外のことをサポートしていただき、まことにありがたいことである。
 さて、そうこうしているうち、お客様の問い合わせが入り、ますます急がなくてはならない。
 と、車から降りてきたのは、なんとわたしのいとこ、父の姪っ子の麻地ちひろさん夫婦、伊豆熱川から車でやってきてくれたのである。
 びっくりしながらも、床に散らばった梱包材を一緒に片づけてもらう。
 高木さんが、『噫、牡丹江よ!』の前で記念撮影をしてくださった。
 そして、実家までちひろさんのご主人の車で運ぶことができた。
 いやはや、ほんとうにありがたい。

 翌日には、高木さんの奥さまがいらしてくださり、台湾からの引揚者であるという奥様ともいろいろお話しできて、とてもうれしい出会いであった。
 奥様は、写生や絵手紙をやっていらっしゃるとのことで、やはり絵に対する見方が深いのである。『噫、牡丹江よ!』にはまさに聖母マリアが、観音像が描かれているようだとおしゃってくれる。スタッフの方も、遠くからライティングで、母子像が中央からぐ~っと浮かび上がってみえる・・、とおっしゃってくれ、しばし二見利節の展示コーナーまで下がって、絵をみつめてくれた。
 広島出身の方、ラディアンにいらしてくださった画家、続橋守先生のお弟子さんが、ラディアンを見逃したからと、来てくださった。
 写生会が中止になったことを残念に思う方。
 二宮の風景画を集めて展示する試みがあればいいなあ、とおっしゃる方。
 地元の風景画の魅力を、あらためてお客さまから教えられる展示である。

 そして、急きょ、その展示が実現することになった。
 山本義一の作品にプラスして、山本義一のお弟子さんが、作品を展示するのである。
 『山本義一遺作展&山本義一の仲間たち』展が、10月19日から30日のあいだ、二宮町ふたみ記念館展示ギャラリーにて開催される。
 山本義一と一緒に二宮の風景を描いた、奈良淑子さん、渡辺セツ子さんの2人の作品が展示される予定だ。
 ぜひ、みなさま、お運びくださいませ!!