2016-01-01から1年間の記事一覧

京都で知った、若冲の「みんな仏、みんな神さま」

関西出張の帰りに京都へ寄った。 東京では3時間待ちのためあきらめた、若冲展をみるためである。 着いた日の夜は、ホテル近くの東寺がちょうど夜間拝観であったので、歩いて見学に行った。 たぶん修学旅行で来ていたはずだが、まったく記憶になく、さらには…

修学旅行生は高江村に行こう!

11月5日に二宮でおきなわんナイトというフェスティバルが開催された。 その折に展示した山本義一の竹富島の絵画は、声楽家にして二宮町議の一石洋子さんの事務所で預かっていてくださった。先日は、その搬出と実家への搬入のために二宮に滞在した。 12月10日…

「わたしって、フラーなんです」の覚悟

声楽家で、二宮町議の一石洋子さんとランチをしているときに、いいことばを教えてもらった。 「病は市に出せ」 日本一自殺者の少ない町、徳島県の海部町でいわれている言葉だという。 沖縄、八重山は白保でも似たようないい方がある。 こちらは、2005年に出…

わたしたちは宇宙の星のひとつである、と思った竹富島の夜

竹富島、種子取祭の翌日は石垣島祭があった。 前日まで不眠不休の司に会おうとしたが、どうやらみんな踊りがあるために夕方からの船で石垣島へ行ってしまっているようだ。午前中には、まちなみ館で会議があり、会計やら、片づけやらで、疲労困憊しているはず…

鬼か仏か、鬼が仏になる祭。

竹富島、種子取祭。 二日目の祭のあいだに世持御嶽の神前で、神司に健康ニンガイをお願いする。 感無量であった。 本日が父・山本義一の命日であることを告げると、すでに昨年竹富島ゆがふ館で展示させてもらった竹富島の風景画を見てくれた司たちも、『竹富…

「曽我兄弟」は二宮と竹富を結ぶ糸だった。

初日の芸能奉納の最後の演目は、曾我兄弟であった。 この曽我兄弟は鎌倉時代の仇討をテーマにした狂言で、毎年の種子取祭で演じられている。歌舞伎や浄瑠璃にもある有名な演目だが、いつの時代に竹富島に伝えられたのか、いつも不思議に思ってはいた。 うつ…

竹富島種子取祭は、出会いとメッセージをいただく磁場。

思えば、うつ回復後8年ぶりに種子取祭に来たのが2013年。 このときは、コーラルウエイの連載当時から一緒に来ていた写真家飯田裕子さんと一緒であった。飯田さんが記念にと、写真をとってくれたものだ。 2014年は、父・山本義一が亡くなってすぐであったが…

漫画家細川貂々一家と竹富島最大の祭、種子取祭に行ってきました。

2016年の竹富島、種子取祭は11月4日と5日が芸能奉納の日だった。 11月2日には石垣島に入り、翌3日には漫画家細川貂々さん一家と合流して、竹富島へ。細川一家の石垣空港へのお迎えは、写真家大森一也さんが車で行ってくださった。 さっそく、雑誌「やいま」…

「おきなわんナイト」に寄稿した文「命どう宝」を紹介します。

命どう宝 ぬちどうたから「命こそ宝」という沖縄のことばは、深く重層的な意味をもち、いまも息づいています。 初出は、一九三二年の戯曲のセリフ『戦世もしまち、弥勒世もやがてい、嘆くなよ 臣下、命どう宝』。琉球王国最後の王、尚泰王役の役者のアドリブ…

二宮町での「おきなわんナイト」で寄稿した『女が男を守る 沖縄のうない神信仰』の文を紹介します。

11月5日に開催された二宮町での「海と山と空と おきなわんナイト」。 この会場で、織物と女性の力についての文をパネルにして、大森一也さんの写真展コーナーに展示していただいた。 その文は、竹富島に通ってきた25年間、お話をうかがった喜宝院の蒐集館館…

11月5日、無事に二宮町での沖縄フェスティバルが終了しました。

11月2日に石垣島に入り、翌日3日に関西から到着する漫画家一家と合流し、竹富島の種子取祭の芸能奉納を取材する予定であった。 芸能奉納は、11月4日と5日。 5日は父・山本義一の命日。今年は三回忌である。 妹が、大磯の菩提寺で、三回忌法要を執り行ってい…

ウチナーンチュは土人か?芥川賞作家・目取真俊を土人呼ばわりして面罵するとは!

二宮から帰ってきて新聞報道で知って、驚き、あきれている。 沖縄、東村高江の米軍北部訓練場で、本土から投入された警察隊員が抗議の一般市民たちにかなり手荒なことをしているというのは、浦島悦子さんとの電話のやり取りで知ってはいた。しかし、まさかウ…

11月5日に二宮町で開催されるオキナワフェスティバルに山本義一の絵が展示されることになりました!!

ふたみ記念館での展示のために、えんえんと歩いてふたみ記念館からチラシを撒きつつ帰ってきたときのこと。 二宮駅北口まで帰り着き、へとへとになっていたが、商店街でチラシを貼ってくれるところを探していたら、女性たちが数人立ち話している。 ついふら…

ラディアンの文化祭にて山本義一の絵を展示することになりました。

10月19日から10月30日まで、ふたみ記念館にて「山本義一遺作展+山本義一の仲間たち展」を開催中である。 先日まで行われていたラディアン(二宮町生涯学習センター)の展示をご覧になった書家の戸田先生から、絵を一点貸してほしいとのことで、現在…

二宮町ふたみ記念館での展示が始まっております!!仲間たち展が追加展示されます!!

10月8日の東京大学二宮果樹園跡地での写生会は、雨のため中止となった。 残念であるが、9日も中止。 参加作品をふたみ記念館で展示する予定だったので、急きょラディアンでの撤収時に120号の『噫、牡丹江よ!』以外に6点をふたみ記念館に運ぶ。 朝日新聞横浜…

山本義一遺作展は、お客さま同士の交流がすばらしい!

ラディアン展示では、多くのお客さまがわたしの足りないところをカバーしてくださった。これはほんとうにありがたいことであった。 初日の朝は、搬入時に頼んでいた方だけでなく、なんと筑波大教授として中国語・中国の歴史に造詣の深い中井英基先生がいらし…

山本義一遺作展はお客様に教えられることばかり!

翌日の朝、搬入の方に頼むと心よく追加の絵を運んでくれることになり、入れ替えの絵を運ぶ。 会場には昨夜、展示を変えるように提案してくれたお客様がすでにきており、会場時間までの1時間で作業を終えねばならない。 しかし、彼はただの入れ替えでなく、…

二宮町生涯学習センター「ラディアン」での山本義一遺作展vol.2が始まりました!

10月4日から神奈川県中郡二宮町北口にある「ラディアン」で、父親の三回忌の展示が始まり、毎日実家からラディアンに詰めている。 今年は二宮の風景画を多く展示して、地元のみなさまにぜひまたご覧いただきたいと思う。 それにしても、展示の作品の展示のしか…

山本義一遺作展vol.2の冊子文面を紹介いたします。

アートの効能と、 二宮ローカル・ストーリーの発掘 早いもので、今年の秋は95歳で他界した山本義一の三回忌にあたります。 戦後70年の節目に当たる昨年秋には、『山本義一遺作展 戦争体験画と湘南の風景画――闇と光』で、多くの方に義一の遺した絵画をご覧い…

毎日新聞神奈川版で山本義一遺作展vol.2が紹介されました。

ありがたいことに、10月1日(土)の毎日新聞神奈川版朝刊『遊ナビ』のコーナーにて、10月4日から7日まで行われる『山本義一遺作展vol.2 戦争体験画と風景画――闇と光』展、続く東京大学果樹園跡地での写生会、二宮町ふたみ記念館での展示が紹介された。 毎日新…

いよいよ山本義一遺作展vol.2が10月4日から始まります!

11月5日は父、山本義一の命日である。 はや三回忌を前に、三回忌展を行う運びになった。 去年会場となった二宮町生涯学習センター『ラディアン』にいらしてくださった方々のお名前が書かれた芳名帳を開いて、案内のハガキを送る作業に追われている。 また、…

10月4日から山本義一遺作展vol.2の展示の運びとなりました。

戦後71年目のこの秋、山本義一の三回忌展として、ラディアン(二宮町生涯学習センター)にて、10月4日〜7日まで「山本義一遺作展vol.2 戦争体験画と湘南の風景画―闇と光」展が開催されます。 満洲からの引揚船を待つ人々を描いた『噫、牡丹江よ!』とともに、…

山本義一遺作展vol.2、東京大学二宮果樹園跡地の写生会と展示が開催されます。

早いもので、11月5日は亡き父、山本義一の三回忌にあたる。 なんとも不思議な成り行きなのだが、JTBパブリッシングの月刊誌『ノジュール』7月号「元気になろう日本」のコーナーで沖縄県南城市の記事を書き、9月号では父親が多くの絵を遺している二宮町をとり…

相模原介護施設の障害者殺害事件、ヘイトスピーチ、沖縄基地問題無視に共通するのは・・。(消失しリライト)

7月16日に久しぶりに東村山市にある多磨全生園に行った。 それにさきだつ11日には、ハンセン病資料館を見学した。 7月9日に開催された日本自然保護協会主催のシンポジウム『沖縄の自然と人の暮らしー名護市東海岸を事例に―』で、辺野古から報告をするために…

多摩美術大学で行われた韓国の羅英均さんの講演会に行ってきました。(消失しリライト)

5月28日、橋本駅からバスで八王子鑓水にある多摩美術大学に向かう。 バス停から、キャンパスのなかにあるホールには、もちろんひたすら歩いていくのだが、母校学習院と違ってとにかく広くアップダウンがあり、迷子になると大変なのである。それは以前、芸術…

早稲田大学で行われた「戦後沖縄・歴史認識アピール」のつどいに行ってきました。

4月22日、沖縄在住の友人、浦島悦子さんをお迎えに羽田空港に行った。 浦島さんはやんばるとよばれる沖縄北部に移り住み、やんばるの森をまもる活動を経て、いまは三原に住み、20年の長きにわたり辺野古新基地建設反対運動にかかわっている。 1999年に上梓…

『祈りの島々 八重山』大森一也作品展が開催されます。

大森一也さんの作品展が東京で開かれるとお知らせがあった。 写真集『来夏世 祈りの島々 八重山』をあらためて手にして、1枚1枚の写真をみていく。 そこには、詩がある。うたがある。 耳をすませば、神唄が、島びとの祈りの声が聞こえてくる。 知っている顔…

沖縄、ぬちぐすいしました。が、目取真さん勾留ニュースに仰天!

3月末に沖縄本島に行ってきた。 春とはいえ、沖縄では旧暦の2月。曇天で雨模様の日が続いていたらしく、風が吹くと肌寒かったり(ニンガチカジマーイ、二月の風廻り)、夜間は冷え込んだり、意外や気温が安定しない季節。沖縄のホテルによっては暖房機能がな…

京都大学医学図書館で小笠原登の資料に出会いました。

3月中旬、宝塚で打ち合わせを終えた後、そのまま東京へとんぼ返りするのではなく、京都へ。 まだ桜も咲いていない時期であったが、今回は京都大学に近いところに宿がとれたので、ぜひ京都大学医学部に足を運んでみようと思ったのだ。 以前から気になっていた…