2015-06-01から1ヶ月間の記事一覧
昨日は6月23日、岩波ホールで開催中のドキュメンタリー映画『うりずんの雨』をみた。 この日に、沖縄の抱える問題を描く映画をみたいという客はけっこう多く、ジャン・ユンカーマン監督と制作会社シグロ社長で本作のプロデューサー山上徹二郎さんとの対談が…
昨日は、母校、学習院大学文学部同窓会 講演会があり、都心の中で豊かな自然の残るキャンパスに久しぶりに向かう。血洗いの池にはおりしもアジサイの花が咲いていて、昔はなかった橋がかかり、梅雨の晴れ間の花見を楽しめた。 百周年記念講堂で、哲学科卒業…
藤田嗣治が戦争絵画を描いていたことに驚いた学生は多かった。 わたしもそのひとりである。 残酷で悲惨な戦争絵画をあまり見たくない、目を背けたいというのが、ほとんどの学生たちの気持ちであったろう。しかし、 「戦争に目を背けたい気持ちでいっぱいだ。…
人はなぜ戦争をするのか、なぜ争うのか。 理不尽な人間の行いに対して、率直に疑問を抱いている学生のことばには、若い世代に対するこちらの勝手な思い込みをぬぐいさってもらえた。 学生たちはそれぞれの感性で、しっかりと戦争絵画や芸術の意味するもの、…
アートは○○療法のためにあるものではない、とわたしも思う。 しかし、先日、市川市文学ミュージアムで開催中の『山下清とその仲間たちの作品展』を観て、発達障害があろうが、知的障害だろうが、視覚障害があっても、だれにとってもアートはアートそれ自身の…
「山本義一の『噫、牡丹江よ!』は戦後すぐには描かれていない、自らの体験をすぐに表現することができず、長い時間をかけて表現として描かれることができた。絵を描くことが癒しとなった」という感想を寄せてくださいましたね。 山本義一にとって、竹富島の…
学生のなかには、祖父から戦争体験を聞いたという方もいた。 軍歌『雪の進軍』(映画『八甲田山」でも劇中歌に使われたについての質問があり、若い世代であっても、肉親から戦争体験を聞いて育った人には、そのようなアンテナがあるのだなあと感じたものだ。…
山本義一の戦争絵画『噫!牡丹江よ』を「青」と「静」のイメージだと指摘する感想が、学生たちから多く寄せられていた。色彩で戦争絵画を分析するのは、なかなか興味深いものがあると思ったので、重複するものがあるが紹介したい。『噫!牡丹江よ』の絵につ…
学生さんたちには、山本義一の満州での戦争体験画『噫、牡丹江よ』を通夜のときに展示した写真によって見てもらった。その印象を寄せてくれた学生たちの感想がなかなかおもしろかった。わたしが気が付かないようなとらえかたがあった。芸術学科の学生ならで…
鶴岡ゼミの学生さんたちには、『戦争絵画』というジャンルがあるということで、藤田嗣治の描いた『アッツ島玉砕』そして、佐喜眞美術館で見た丸木位里・俊夫妻の『沖縄戦の図』をスライドでみてもらい、資料として別冊『太陽』や『沖縄体験の真実』(滝田岩…
以前、鶴岡真弓のゼミ学生さんたちの前でお話しさせてもらった。 そのときに学生さんたちから質問と感想をお寄せいただいたのだが、ありがたいことに山本義一の展示が延長され、お知らせ葉書を作成したり、雑用に追われたりして返答が遅れてしまっていた。 …
昨日の日曜日は、王子の北とぴあ さくらホールで竹富島の懐かしい演目が上演されるというので、チケットを送ってもらってでかけた。 『世ば稔れ(ゆばなうれ)』というタイトルがついている。 にーらん石の写真がチラシにもチケットにも印刷されていて、思わ…
東松山からもどると、石垣島にある出版社南山舎から出ている月間『やいま』が送られてきていた。 大森一也さんが6月号のやいまNEWS&TOPICSのコーナーで、竹富島ゆがふ館で開催中の父・山本義一の油絵の展示を見て、記事にしてくださっていたのである。 ほん…
竹富島ゆがふ館の阿佐伊拓さんからのメールで、山本義一の「竹富島赤瓦屋根の集落と星砂の道」シリーズの展示が1か月延長され、6月30日まで継続させてもらえることになった。ほんとうにありがたいことである。 白百合クラブの若手のメンバーの方から、来年は…
実家のそばには、吾妻山がある。 山頂からは、富士山の方角以外は全方向に海が見えるというなかなかにすばらしい風景が広がっている。 春は雪を頂いた富士山をバックに、いちはやく菜の花が咲くので、よくNHKの早春の気象情報番組でとりあげられる。 父・山…