2015-06-19から1日間の記事一覧

多摩美の特別講義として話させていただいたこと。学生たちへの手紙 その9

藤田嗣治が戦争絵画を描いていたことに驚いた学生は多かった。 わたしもそのひとりである。 残酷で悲惨な戦争絵画をあまり見たくない、目を背けたいというのが、ほとんどの学生たちの気持ちであったろう。しかし、 「戦争に目を背けたい気持ちでいっぱいだ。…

学生たちへの手紙 その8

人はなぜ戦争をするのか、なぜ争うのか。 理不尽な人間の行いに対して、率直に疑問を抱いている学生のことばには、若い世代に対するこちらの勝手な思い込みをぬぐいさってもらえた。 学生たちはそれぞれの感性で、しっかりと戦争絵画や芸術の意味するもの、…